
院長特別レポート
〜学生でもAEに合格できるか?〜

ドクターエーロンです。現在、ある専門学校で教えています。そこで”AEを受験したい”という20歳の学生患者Nくんに出会いました。
Nくんは基本情報に合格していて、今春はソフトウェア開発を惜しいところで逃したようです。春試験の感触がよかったことから、AEを受験したいということでした。
Nくん担任は大滝みや子先生(学研合格情報処理、リックテレコムや技術評論社の試験本で超おなじみ)で、午前・午後Tは自分が見るので、午後Uをドクターにお願いしたいと申し出られた次第。折角なので、お引き受けする運びとなりました。今後、不定期ながら合格発表までレポートしたいと思います。
では、Nくんに最初にあったときの状況(初診)から説明します・・・(以下次回)
9/21(火) 学生でもAEに合格できるか?A学生はどんな論文を書くの?

ドクターです。では、続きを。
Nくんに最初にキャンパスで会ったとき、(大滝先生から紹介されたとき)には、大滝先生から既に”AE合格論文集(2004・5)や、"AE合格論文集"はTACさんの教材(論述徹底演習など)が渡されており、読んでいるということでした。
そこで、ドクターは、Nくんと昼食をともにしながら、「合格論文集を読んで、とにかく論述を書いてほしい」と伝えました。このときから、ドクターの講義がスタートするまでは、1ヶ月半くらいあり、この間にNくんはいろいろ勉強したようでした。
夏休み明けの9月の講義終了後、Nくんから2つの問題で論文を書いたので見て欲しいともってきました。気になるその中身は・・・・(以下次回)
9/27(月) 学生でもAEに合格できるか?B学生が初めて書いた論文の評価は?

ドクターです。スミマセン。1週間また更新を怠ってしまいました。9月は本当に忙しいのです。論文塾の準備+採点があります。結構短い期間で読んで、添削し、コメントつけてお返しするので、大忙しです。
それだけでなありません。来年春用の試験本改訂原稿とか、法人メルマガ記載用のコラム、ネットマガジン用のコラム、日経コンピュータ用のコラムなど書き物もたくさんあります。さらに、9月は学校で週末一日中講義をしていましたので、テキストの作成と講義で本当に大変でした。この関係でクリニックにどうしても手がでない日が続いてしまいました。楽しみにしている患者さんには申し訳なかったです・・・・
さて、学生のAE挑戦の続きを報告しましょう。前回は、最初の論文を見て欲しいとN君がドクターの所にきたときまでの話でした。早速、その中身を紹介しましょう。なお、N君は普通の原稿用紙(400字つめ)に書いてくるので、赤で添削し、コメントしてその場でお返ししています。
したがって、この場でその内容をお見せすることはできません。雰囲気を感じていただくということでご容赦ください。
N君は2つもってきました。1つめを見たときは驚きました。結構、よくかけているのです。WEBシステムのユーザインターフェースを書いてくれたのですが、WEBシステムの導入が必要だったビジネス分析まで本当によくかけているのです。
こりゃ、すごい学生だなあ。と感心しました。全ページくまなくチェックしましたが、論理性は結構高かったです。しかし、学生の悲しさと若さが出ました。文章表現が稚拙でこどもっぽいところが多くありました。そりゃ、2年前まで高校生だったのだから、仕方ないと思います。あと、問題だったのは具体性。業務経験ないし、会社勤めもしたことないので、抽象論で書いてあります。具体性が弱いので苦しい部分がありました。
でも、学生でこれだけ書けるのかと少し驚きました。総合評価はBレベル。Cでないところがこの学生の優秀なところだと思います。(ちなみにN君はクラストップレベル)ところがもう一方ののやつは・・・(以下次回)
10/1(金) 学生でもAEに合格できるか?C学生の弱いところ

ドクターです。こりゃ、凄い学生だなあ、感心感心と思い2つめの論文を見ますと、こちらは某御茶ノ水資格の学校の模試問題でした。信頼性がテーマです。問題の主旨は以下の内容でした。
<問題の主旨>
・信頼性を高める必要のあるシステムがある。
・信頼性を高めるには、システム構成的アプローチ(冗長構成)や業務ミスの排除(フールプルーフ)などがある
・信頼性を高めるとコストがかかる場合が多いので、業務の目的を考え、信頼性設計にかかるコストと効果をよく比較し判断しなければならない。
設問アの@システムの概要
設問アのA業務上信頼性を考慮しなければいかなかった理由
設問イの@あなたは業務の特徴にあわせてどういう信頼性設計を行ったか?
設問イのA信頼性設計をするとコスト高になるが、信頼性を高めることで獲得できる効果と信頼性を高めるために使うコストをどのように考えどうコスト効果分析したのか
設問ウ(省略)
Nくんは学生なので業務やコストという感覚が凄く弱かった様子で、設問イの@は技術的にかけたのですが、設問アが上手くかけません。なにせ、信頼性を必要とする業務って?の状態ですので、論理的に上手くかけなかったのです。それでも、一生懸命想像して書いていました。ドクターもN君をどうにか合格させたいと思い、心を鬼にして厳しく説明不足の意味不明な論述を添削しました。
設問アはまだ良かったのですが、設問イのAについては書いてありませんでした。コスト比較の考え方が、学生であるN君には語れないからでした。ドクターは「題意に整合してない。設問に答えてない」と指摘し、指導しました。N君はうつむき、「次は頑張ります」と誓いました。
ところで、N君は学生ですから、ある意味しかたがないと思いながら添削しているのですが、社会人の方が書く論文でも、このような題意に整合したいないものは結構あります。いくら分からないと言っても、逃げてはいけません。題意に整合していないもの、設問に忠実に答えていない論述は絶対A評価にはなりません。そこを再認識ください。
さて、第一回目の添削を完了したN君ですが、1週間後のドクターの講義後に2回目の添削論文1編をもってきました。さて、リベンジしてるかな?と読み始めると・・・(以下次回)
10/4(月) 学生でもAEに合格できるか?D学生のビジネス感覚

ドクターです。続きです。リベンジしてるかなと思いながら読んだのですが、リベンジできていませんでした。設問アの解答から躓きました。通常、AE論文の設問アは、@システムの概要と特徴みたいなやつが問われまして、システム構築の背景になったビジネス環境の変化みたいなことを書くのですが、これをN君はうまくかけてない。学生なので、業務改善の背景を説明するための市場変化みたいなものをきちんと説明できないんですね。
これは、ある意味新鮮でしたよ。ドクターはずっと前に学校を卒業し、社会人が長いから、当たり前に書けることを学生はかけないのだなあと思いました。学生は普段市場の変化とか、年金問題とか、郵政民営化とか、ネット通信販売がどうかとか、そういうことは関心がないんだな。とか思ってしまいました。
ドクターは、仕方なく、Nくんに「設問アがかけていないから、設問イもウも読む気がしない」とあえて厳しく言い、設問アの論理的失態を冷静に指摘しました。N君はさびしそうにうなずいて、また頑張るといいました。
やはり、学生にはAEは難しいか。正直そう思いました。しかし、その1週間あとに提出された論文に、ドクターはN君のそこ力を見たのでした。その、進化した内容とは・・・(以下次回)
10/7(木) 学生でもAEに合格できるか?EN君のリベンジ

ドクターです。N君が書いた論文の4つ目は24時間連続稼動システムでした。このテーマは学生にはなかなか難しいというのが読む前の印象。なぜかと言うと、なぜ24時間連続稼動が要件だったのかを、業務改善の必要性から論じなければならないテーマだからです。設問アはそういう設定になっていました。学生という性格上、N君は業務に疎いのがウィークポイントであることは、前回までの添削で分かっていました。だから、今回も厳しい結果になると直感的に感じたわけです。
ところが、ドクターの予感ははずれました。設問アは、結構よくかけいるのです。なぜ、24時間連続稼動が必要だったのかを、インターネット通信販売業務への拡張というテーマで説明しておりました。これが、納得できる説明なのです。
そういれば、ドクターはN君のクラスにドクターの仕事として、ネット系ベンチャーの顧問としてネット販売企画を教えている話をし、ネットビジネスの特徴やポイントを講義したことがありました。(このときの1週間前)どうも、N君はその講義を覚えていて、それを応用して書いたようなのです。
さすが、学生と思いました。時間がたっぷりあり、講義内容をすぐ論述に生かすところに、素直さと高い応用力を感じ感心してしまいました。
設問アは、このように上手く切り抜けました。でも、設問イはどうかな?と思って読むと、これがまたなかなかな出来。どうして24時間システムの特徴を知っているのか、課題解決方法を知っているのか不思議でした。専門学校では、ここまで詳しく教えていないし、ドクターも講義していません。
不思議に思って聞くと「合格論文集を何回も読んで、内容は全て暗記している。それを適当にアレンジして書いている」とのこと。そうです。N君は学生というメリット+長い夏休みという特権をいかし、合格論文集をすべて暗記していたのです。だから、すらすら書けるようになっていたのでした。
N君は、学生だけど合格できるかも知れない。ドクターがそう思うようになったのは、このときからでした。(以下次回)
10/12(火) 学生でもAEに合格できるか?FN君の5つ目の論文添削状況

ドクターです。N君の通学している専門学校でのドクターの講義も終わりましたが、引き続きN君の論文を指導することになりました。論文は郵送で送ってもらい、添削して郵送で返すという方法。コメントはメールで先に連絡し、N君の勉強に役立たせる手はずになりました。
さて、5回目の論文テーマは”WEBシステムのインターフェース”でした。N君はインターネット通販システムをベースにブラッシュアップする戦略をとっていますので、このテーマを選んだということでしょう。N君のように、最後1点縛りでいく場合は、インターネット通信販売システムは題材としてよいのです。
なぜなら、セキュリティに関して書ける、WEBシステムのインターフェースや性能に関して書ける、データベースでも書ける、業務分析でも書ける等、いろいろ書けるからです。当然、このような業務では顧客マーケティング分析も必要になりますので、分析系システムでもOK。なんでもござれという汎用性の高いものと言えます。だからこそ、N君にはWEBシステムでの通信販売に絞れと指示したのですから。
さて、気になる評価はBプラス。後一歩でAです。残念だったのは設問BのA番目の課題に意味不明の論理の飛躍があったこと。これがあまりにも変な説明だったので、全体の説得力を壊していました。でも、若干修正すればよい感じ。
こりゃ、安定してBの上の方(55点くらい。※ちなみに論文塾では60点以上がAで合格ラインです。)になってきたなあと感じました。こりゃ、本当に合格するかもね。とますます強く思うようになりました。(以下次回)
10/15(金) 学生でもAEに合格できるか?G試験前最終添削

ドクターです。N君の添削も最後になりました。思えば、最初にN君にあってから数ヶ月ですが、ずいぶん論文がうまくなりました。最初は日本語表記、説明不足、論理性については稚拙(学生だからしょうがない)でしたが、いずれもうまくなりました。ドクターを信じ、素直に論文を書き続けた成果でしょう。このような努力が最後には勝ちます。
6つ目の論文のテーマは”システム統合”でした。こりゃまた難しいものを選択したなと思いますね。なんでわざわざこんな書きにくいものを選んだのかはわかりませんが、N君なりの理由があったのでしょう。さて、中身はというと、全体的に文章は読みやすくなりました。また説明不足も解消しています。論理性もかなり向上しました。肝心の中身は少し盛り上がりにかける感はありますが、学生ではなまなましい統合を書ききれるはずもなくここはしょうがないかな?と思います。
それよりも、人に説明できる文章力を身につけたほうがGOODと言えるでしょう。テーマによっては十分いける可能性が高くなりました。
というわけで試験前の添削も完了したので、あとは本番に期待するだけです。さて、本番はうまくかけるのでしょうか?これについては、試験終了後に本人に聞き、このサイトで紹介します。(以下次回)
10/19(火) 学生でもAEに合格できるか?HN君への試験結果インタビュー

ドクターです。試験お疲れ様でした。感触よかった方も悪かった人も終わった解放感を味わってください。駄目だった人も、また次回ありますのであまり気にしない方がよいでしょう。ドクターは、論文塾で予想したAEのWEBインターフェース、PMの品質管理が的中して喜んでいます。また、これについては別途説明します。
さて、学生のN君の初AE受験ですが、結果はどうだったのでしょう?N君に聞いてみました。
<Nくんとドクターの会話>

Nくん、試験どうだった?
ドクターこんにちは。午前はまず問題ないと思いますが、午後Tに問題ありです。感触としては、50%程度といったところでしょうか。
なるほど。午後Tがあぶないな。まあ、五分五分というところだね。午後Uはどうだった?

はいドクター。午後Uは、


ということで、N君は結構いいかんじでかけたようです。12月にN君が合格するかが気になるところ。
この結果は12月にお伝えしましょう。(以下12月に・・・)