
AE初心者はどうすればよいか

ドクターです。さて、今年も公開治療”論文塾”がスタートしました。普段、書籍とサイトという一方通行の治療をしていると直接患者と話ができ、実際にどこに困っているのかが分かる論文塾での治療は非常に勉強になります。
さて、大阪論文塾では、AE論文はじめてという患者さんが治療を受けたのだが、朝10:00のご挨拶の時点では・・・
ドクター:AEは何回目ですか?
患者Aさん:はじめてです。自信ないです。書けるようになりますか?
ドクター:そうですか?はじめてですか?大丈夫、ドクターの治療にかかれば問題ないですよ。
患者Aさん:うーん。本当ですか?がんばりますが・・・
このように、非常に不安げな感じだったのですが、夕方5:00半(論文模試が完了する時間)には・・・
ドクター:どうですか?2400字以上書けたじゃないですか?がんばりましたね?
患者Aさん:(興奮気味に)一日の治療でこんなに書けるようになるとは思いませんでしたよ。
ドクター:どれどれ、中身を見せてください・・・うむうむ。こりゃ、若干荒いですけど、十分合格レベルですね。すごいですね!
患者Aさん:(飛びあがる勢いで)よかったです。ドクターの治療のおかげです!
こういう具合になった。この患者Aさんは論文を書くのは今回が初めてだという。この患者さんの治療を振り返ることで、論文に悩む全国の患者さんを救うことができるかも知れないとドクターは考え、なぜ、患者Aさんが午前中2時間、午後4時間半で合格レベル論文を書けるようになったのか、振り返ってみたいと思う。それでは、早速・・・(以下次回)

ドクターです。では、再現しよう。論文塾AEコースは午前と午後がある。まず、午前。これは「論文構成」を学んでもらう。論文構成がいかに大事か力説する。講義1時間、実際の論文構成を2問くらいやる。
講義は失敗例なども混ぜながらどうしたら不合格論文になり、どうしたら題意にぴったりの論文になるか説明していく。
まず、講義。患者さんの顔はまだ緊張気味。けど、自分で決めて参加してくる人たちだから、顔は真剣そのもの。
講義だから聞いているだけでよいからか、表情は緊張しながらもまだ余裕あり。でも、講義では頭で分かっても理解できているか分からない。そこで、その後論文構成の実習をするのだが、これには、多くの患者(昨年の論文塾も含めて)共通する特徴がある・・・(以下次回)

ドクターです。論文塾講義の再現中ではあるが、8月30日に東京AEコースが開催されたので、その状況を報告。
(10:00 東京五反田のゆうぽーと5Fの某会議室にて。ちなみにドクターは白衣を着て講義をします。)
ドクター:おはようございます。芦屋広太です。本日一日よろしくお願いします。
患者さんたち:(おねがい・・します。)
(会場の雰囲気はまだ堅い。東京の特徴か?昨年の東京と今年の大阪は、わりと歓迎されたはずなのに・・・早急な掴みが必要と認識しました。)
ドクター:AEはじめての人は手を上げてください。
(6割くらいの方の手が挙がる)
ドクター:多いですね。ドクターの治療を受ければ初心者でも大丈夫ですよ。大阪では初心者さんが1日でよい論文を書けるようになりました。皆さんも今日を一日でバリバリいけますよ。
(患者の皆さんには、明らかに期待の表情が読み取れる。)
では、始めましょうか。まず、今日のスケジュールを確認しましょう・・・・
といった具合でした。ところで、東京でも6割がAE初心者でしたが、夕方5:30には初心者も含め、ほぼ全員が2400字以上を書いていました。これははっきりいって驚くべきことと思いませんか?
(PM5:40)
ドクター:セミナーを受けず、家で、2時間で2400字以上書ける自信があった人は手を挙げてください。
(だれも手も挙がらない)
ドクター:手前味噌になりますがこれが講習の成果だと思います。
(会場に納得感が漂っている。ドクターの治療に会場も大満足!)

セミナー治療とは、こういうことですね。自分でできないことをできるようになるのがドクターの考える「治療」ということです。ちなみにドクターの名刺(OFFICE ARONの名刺)には、+ARON(プラスエーロン)のロゴが入っているのですが、その横に
「人材育成に治療というコンセプトで」
というコピーが入っています。これは
「自分でできないことを自分でできるようにするために、いかにコーチするか」
という芦屋広太の活動理念を表現しています。そう、教育というのは、いろいろあると思いますが、芦屋広太が行う治療は、「本人の力を最大限に伸ばす」という「コーチング」に関するものなのですね。これは、人材版「ビフォー⇒アフター」というところでしょうか。
前置きが長くなりましたが、では、AE初心者の論文技術を1日で合格に近いレベルまで治療するドクターの「モデル」を紹介しましょう。(以下次回)
9月3日(水)AE初心者はどうすればよいかC

ドクターです。途中になったので、まず、前々回の再掲から。
論文塾AEコースは午前と午後がある。午前は「論文構成」を学んでもらう。論文構成がいかに大事か力説する。講義1時間、実際の論文構成を2問くらいやる。講義は失敗例なども混ぜながらどうしたら不合格論文になり、どうしたら題意にぴったりの論文になるか説明していく。
まず、講義。患者さんの顔はまだ緊張気味。けど、自分で決めて参加してくる人たちだから、顔は真剣そのもの。
講義だから聞いているだけでよいからか、表情は緊張しながらもまだ余裕あり。でも、講義では頭で分かっても理解できているか分からない。そこで、その後論文構成の実習をするのだが、これには、多くの患者(昨年の論文塾も含めて)共通する特徴がある・・・
再掲終わり。では、続き。
論文構成とは、いわば「論述の設計書」みたいなものです。
まず、問題用紙の紙を破ったA4用紙を縦書きに使い、問題をよく読んで、ここに設問アの要求事項、イの要求事項、ウの要求事項を書き出し、その隣に論述すべきネタを書き、その隣に問題の主張やキーワードを書きます。またそれぞれの文字数目処も書いていくように指導します。ポイントは、ここで論述ネタを多く書くことです。そうすれば、後の論述でネタ不足になることなく、スムーズに2400字以上書けるようになります。
逆にネタが少ないと論述途中でネタが切れ、論述がストップしてしまいます。(いわゆるネタ不足による動悸・息切れ・めまい)
したがって、AE初心者に限らず、論文試験に合格したいなら、多くネタをスラスラ論文構成に書いていけることが重要なポイントなのですが・・・実際には、AE初心者に論述で使えるネタが多くあるはずもありません。(初心者というものは、こういうものですね。だから初心者なのですが・・・)
実際に「論文構成」作成してもらうと、問題の要求事項は、ほぼ全員がすぐに書けるようになるのですが、ネタに苦しみます。
スタートから5分くらいで問題を一通り読み、6分目から10分くらいで、問題の要求事項を設問ア〜ウについて書き、目処の記述文字数を書いてくれます。ここまでは、初心者でも問題なくできるのですが、ここからが問題。
初心者はみんな「うんうん」うなり始めるのです。
つまり、ネタがでてこないので、頭からひねりだしている状態となるのです。これから、いかにネタをひねりだせるが、頭を使うところです。
個人差があるのですが、ここで30分以上ネタが出ないと残念ながら非常に厳しい状態です。本番試験では、30分を超えて書き出さないと1.5時間で2400字以上の文字量の完達に間に合わない可能性が高くなるからです。
ちなみに、今回の東京論文塾AEコースには、初心者でない方が参加されていました。この方々は、うんうんうならず、鉛筆が滑らかでしたね。ネタが頭からすらすら出てくる状態です。
しかし、厳密に言えば、初心者の方もべつにネタがないわけじゃないんです。「でてこない」だけなんです。
普段意識したことがないから、論文ネタとしてでてこない。だから、うなるんです。実際問題、論文構成でネタをたくさんかけた人は午後の模試でも2400字以上スラスラです。つまり、論文がかけるかかけないかは、最初の30分で決まってしまうんです。だから、この論文構成の演習はできるだけやったほうがよいのです。論文構成は、頭の奥に分散放置されているネタを迅速に引き出す訓練(リハビリ)とドクターは位置づけています(以下次回)
9月5日(金)AE初心者はどうすればよいかD

ドクターです。では、続きを述べたいと思う。「論文構成」の演習では、30分を目標に実施する。しかし、大体全メンバーが書き終わるまでに40分はかかってしまう。当然、個人差はあるけれども、何も指導しなければ、普通は、それくらいかかる。。
だから、この時間中は、全員の記述内容をチェックします。チェックする対象は、当然筆が進まず、「うんうん」うなっている患者だ。
このような場合は、どこに困っているのかを聞き、論述のヒントを差し上げる(処方)そうすると、不思議なことに、それまで「うんうん」うなっていた患者さんが、水を得た魚のようにサラサラ「論文構成」を続けるから不思議だ。では、具体的にはどういうことかというと(以下次回)
9月9日(火)AE初心者はどうすればよいかE

ドクターです。では、「論文構成」で苦しむ患者さんのパターンとドクター謹製の治療法をお伝えしよう。まず、なぜ、苦しむのか?これには、大きく分類して2つの病気が影響している。1つは、問題主旨を理解できていない「問題理解不全」の患者さんのケース。2つめは問題主旨は理解できているけれど、ネタが出てこない「ネタ欠乏症」の患者さんのケースである。
なお、「ネタ欠乏症」の場合は、問題にネタが少なく、独自でネタをひねり出さなくてはならないのにでてこない患者さんと、問題にヒントがあるのにそれを活かせない患者さんの2種類がある。
前者は、前にも言ったとおり、ネタ自体がないわけではない。思い出せないだけである。だから思い出すように的確に質問してあげる(いわゆるコーチング)だけである。
<コーチ内容の再現>
ドクター:かけてないね。(問題を見て)レビューの工夫?レビューしたことないの?
患者さん:ありますよ。
ドクター:では、上手く進めるために、何やったの?思い出してみて。
患者さん:うーん・・・・
ドクター:何人くらいでやったの?20人くらいでやった?資料はどうしたの?50ページくらいの資料を当日配って理解しながら進めたの?
患者さん:とんでもない。20人でやったら、意見でないっすよ。レビューは少人数でなきゃ上手くいきませんよ。資料だって50ページを当日配布したら嫌になっちゃうっすよ。レビューは少人数、資料は事前配布、レビューチェックリストで、過去の指摘事項を活かす。これが鉄則っすよ。芦屋先生!
ドクター:ふーん。それ書けば?
患者さん:え、そんなことが工夫なんすか?当たり前のことですけど・・・・
ドクター:では、他に書くことある?レビュー運営の基本はそれじゃないの?
患者さん:なるほど。これを書けばいいんすね。難しく考えてました。さあ、書くっすよ!
これで、一丁あがりである。こんな治療しかしないのに、みんな書けるようになる。
では、後者はどうか?後者は厄介だ。ヒントを貪欲に自分の論述に使ってしまおうという意欲にかけているからだ。つまり、後者は、「ネタ欠乏症・レベル4(非常に重度なネタ欠乏症指定)」の患者さんと言える。この場合の治療は・・・(以下次回)
9月11日(木)AE初心者はどうすればよいかF

ドクターです。では、「ネタ欠乏症・レベル4(非常に重度なネタ欠乏症指定)」の患者さんのケースを考えてみよう。通常、AE論文にはヒントがたくさんある。過去問題を見てみよう。以下のような記述があるはずだ。特に、近年のAE論題はヒントのオンパレードである。こうだから、楽である。昔はヒントがあまりなかったので大変だったが、いまは多いので本当に恵まれているなあと思う。では、ヒントはどう見つけるのか?
見つけ方は簡単で、問題文中の「〜たとえば、○○のような〜」の後に書かれている箇条書きに着目する。ちょっと、最近の問題の該当箇所を拾ってみよう。
(H14の問1)
〜例えば、次のような点がある。
さらに、運用上の負荷を軽減するために、サーバの構成変更やノードの追加方法、稼働中のプログラム置換方法、バックアップの取り方などを考慮する必要〜
(H14の問2)
〜次のような取組を行う必要がある。
さらに、システム開発の期間やコストは限られており、その制約の中で効率的・効果的な導入手順やスケジュールを検討することが重要である。検討に当たっては、新技術の難易度、システムの規模や特性、当該技術に関する開発チーム内の未経験者の割合、メンバの過去の経験や技術レベルなどを十分に考慮〜
(H14の問3)
例えば、次のような観点から具体的なチェック項目を設定することが重要である。
その際、効率的・効果的なレビューを行うためには、目的を明確にして、レビューの実施要領を定め、さらに関係資料の事前配布や、レビューの内容にふさわしい参加者の選定などの工夫が必要である。
また、レビューの結果については、指摘された項目が確実に解決されたことを確認するために、項目ごとに責任者、解決期限、解決方法など具体的なアクションプランを明確にして、フォローアップすることが重要〜
(H13の問1)
〜次のような事項について検討し、想定した利用者にふさわしい高い操作性を実現する工夫が必要である。
さらに、入力項目の増大、見栄えを良くするための画像の使いすぎ、ページ作成ツールの使用による不要なソースコードの増加、長いスクリプトや大量のアプレットの読込みなどによって、ページの容量が大きくなり、応答性が悪化することのないように十分な注意を払うことが必要〜
(H13の問2)
〜次のような事項を組み合わせて設計する必要がある。
さらに、アクセスコントロールは、一般にユーザ部門の専任の管理者又は組織によって運用されるので、組織変更や人事異動などに迅速かつ容易に対応でき、日常業務を円滑に遂行できるような設計〜
(H13の問3)
〜次のような事項を検討することが重要である。
また、性能テストでは、本番環境とハードウェアやネットワークの構成・性能・容量などが異なる場合が多いので、本番環境での性能要件を満たしていることを検証するために、トランザクションの発生量、集中度を検討した上で、端末シミュレータを使用するなどの工夫が求められる。
さらに、プログラムのリリース作業では、リリースするプログラムの漏れ・世代誤りなどがないことやリリース後の稼働状況などを確認〜
なんか、本当にヒントだらけ。というか、そのまま書いたら合格じゃないのというくらいネタを大放出という感じがする。これを適当に選んでネタとして最もらしく書けばよいのだが、これが分からない患者がいるからドクターは非常に辛い思いをする。患者さんとのやりとりを特別に再現してみよう。
<コーチ内容の再現A>
ドクター:かけてないね。問題読んでる?ネタがいっぱい書いてあるじゃん。なんでかけないの?
患者さん:えっ・・・これは問題の記述であって、「たとえば」っていうこといですよね。
ドクター:いいんだよ。そのなかから適当に使ってしまえば合格するんだから。いままで、多くの人がそうやって合格してきたんだから。
患者さん:うーん・・・・。そんなんでいいのかなあ。本当に・・・問題文を流用するなんて、採点者の怒りを買いそうで・・・
ドクター:何をためらっているの!書かなきゃ意味ないでしょうが!では、他にネタあるの!
患者さん:うーん。ないです。経験乏しいですから・・・
ドクター:じゃ、気にせず書きなさい。時間なくなるよ!
患者さん:でも、本当にいいんですか?自信ないなあ(ぶつぶつ・・・)
ドクター:・・・・
こういう具合である。多少、大げさだが、問題で書かれたことは論述で使ってはいけないという「心理的抵抗」があるらしい。昨年の論文塾でも同じであって非常に困った。
ドクターは、多くの患者さんに「大丈夫、大丈夫、いいんだよ。気にしないで問題文を使ったほうが採点者が喜ぶんだ。それが、採点者さんを楽にするんだ。彼らの助けになるんだよ・・・」と言い続ける必要があったのだ。でも、よく考えると、これははっきり言って「メンタル治療」以外の何者でもない。(以下次回)
9月18日(木)AE初心者はどうすればよいかG
ドクターです。前述のとおり、問題にネタが豊富にあるのに活かせない患者は多い。これらの患者は問題をよく読みネタを論文構成用紙に書き出させる訓練(治療)を行う。いわば矯正である。習うより慣れろというが、治療とはそういうものである。ひたすら、無理難題をふっかけて問題のキーワードを使うように指導する。
ということで、ネタ欠乏症の患者には2つの治療方法を紹介した。問題のネタ流用治療とネタ搾り出し治療。どちらもコーチング技術が重要になる。ここで大事なのは、「ヒントを与えてあげる」こと。論文学習の場合、正解が見えないものだから、独学だと深みにはまる可能性が高い。これは、まわりの人や山口ヒカル氏のサイトでチェックしてもらうほうがよい。人間、自分のことはよく分からないが、他人のことは非常によく分かるのである。(以下次回)
9月24日(水)AE初心者はどうすればよいかH
ドクターです。論文塾「論文模試コース」の採点が始まりました。まだ、多くないのですが、ここでも面白いことを発見。それは何か?全国の患者の皆様に分かるでしょうか?
ドクターは採点をしながら、「なるほど!」と納得してしまいました。ドクターは、セミナーコースと模試コースの論文を両方採点するのですが、両者には明らかに違いがあります。
セミナーコースと公開模試コースの違いは、前者は、論文の構成や書き方、文章をきっちりと教えた後、2時間かけて論文を書いてもらうというプロセスがあることに対し、後者では、受験者の方にドクターは何も指導していないと言う点です。
当然、ドクターの書いた「はじめての午後U論文攻略ゼミ」や「AE合格論文集」やこのサイトで自己治療していれば、それは「ドクターの指導」を受けているということになるのかも知れないですが、大きな違いはマンツーマンで「矯正」する機会がないということ。つまり、受験者の独学(自己治療)結果が分かるということです。説明が冗長になりましたが、言いたいのは、明らかに両者に違う特徴があるということ。
1.セミナーで書いた論文の特徴
→書き方がみんな同じ。設問アのタイトルのつけ方、原稿用紙の使い方、文章の長さなどが金太郎飴!
2.模試で採点した論文の特徴
→書き方がみんな違う。まちまち。人によってタイトルのつけ方、原稿用紙の使い方、文章の長さが個性的!
当然、2もよくできた論文があり、高い点数をつけるものも多いのですが、基本的には読みづらいものも多いです。個性的なのでどうしても分かりにくいものがあります。だから、セミナーで指導を受けろというわけではないのですが、読みにくい論文は内容がよくても評価されない可能性があるということだけは分かってほしいと思います。
だから、セミナーでは、個性を滅し、金太郎飴的に矯正してしまうのです。内容は当然大事ですが、短い時間で採点者に伝えるには、表現が非常に大事になるからです。これは、実務でも同じ。いくら、よい考えを持っていても、他人に短い時間で正しく伝えることができなければ、やはり「できないSE」と評価されます。それほど、コミニュケーションスキルのうち、文章作成スキルは大事なのです
せっかく、高いスキルを持っているのに、伝えることが下手で、合格できないのはさびしすぎます・・・(以下次回)
9月29日(月)AE初心者はどうすればよいかI
ドクターです。前回は少し話がそれました。それでは、話を論文塾セミナーに戻しましょう。
昼までに1回30分くらいで論文構成をやるのですが、多くの場合、1回では満足するものはかけません。そこで、昼をはさみ、午後1から2回目を実施します。多くの患者さんは、2回目には慣れもあるのでしょう。すらすら書けるようになります。
時間も1回目は30分でも全部できなかったのが、2回目ともなると、20分くらいで何とか書けるようになります。論文構成は、やればやるだけ早く正確にできるようになるので、会社での昼休みやら、通勤時間中に自習するように指導します。
午後の講習は、論文構成の2回目の後、文章を説得力をもって書くためのテクニックや字数を稼ぐためのテクニックを30分程度で講義します。講義としては短い思われるかも知れませんが、これで十分です。講義を長くしたところで、書けるようにはなりません。実際に書いている最中で患者さんが苦しんでいるところを見計らって耳元でささやかなければ、ご本人の力にはならないからです。指導とは、そういうものなのですね。
講義が終わると、次に短文演習をします。短文編集は200字程度を4本15分から20分で実施します。これは、どんなことを目的として、どんなことをしてもらうかというと・・・(以下次回)
ドクターです。では続きを述べましょう。短文演習は、200字くらいで実際に原稿用紙に書いてもらい文字を書くことに慣れてもらいます。つまり、文字を書くための訓練です。ただし、単に文字を書く訓練だけでなく、以下のような他の目的もあります。
@200文字が、論文のセンテンスの基本なので、200字がどれくらいの負担感があるのか慣れてもらう。
A説得力のある文章を書く練習
B書くことで、AEに必要な知識を習得していただく。
こんな目的があります。なお、ドクターがセミナーで実施しているのは、以下のテーマです。
@あなたは、正規化は有用という立場です。これを正規化のメリット、デメリットを説明しながら200字以内で論述せよ。
Aあなたは、クラサバは有用という立場です。これをクラサバの特徴、メリット、デメリットを説明しながら200字以内で論述せよ。
Bあなたは、レビューは、上手く進めることができれば有用という立場です。これをレビューとは何かを論じながら200字以内で論述せよ。
Cあなたは、プロトタイプは有用という立場です。これをプロトタイプの特徴、メリット、デメリットを説明しながら200時以内で論述せよ。
このテーマを使って、4問書いてもらいます。当然、いきなりではかけないので、テキストに、これらのテーマのヒント(特徴、メリット、デメリット)を掲載し、「見ながら書いてもよいですよ」と言います。すると、最初戸惑っていた全員が原稿用紙に向かって書きはじめます。
10分くらいして、ドクターが見てまわると、多くの患者さんが同じ間違いを犯していることに気づきます。患者さんの間違いとは「論述」ではなく、「説明」を書いているということです。
論述とは、自分の主張と主張を支える論拠を示し、理路整然と文章を連ねていくことなのですが、多くの患者さんは、主張ではなく、「説明」書いて満足します。これでは、残念ながら合格できないのですね。では、説明と論述の違いとはなにか・・・(以下次回)
ドクターです。では続き。まず、論文塾テキストがどうなっているかお見せしましょう。
![]() |
(芦屋広太謹製プラスエーロン入り表紙)
![]() |
(短文演習の問題の一部)
![]() |
(プロトタイプに関するサポート記述)
これを使って短文演習をしていくのですが、ほとんどの人は、プロトタイプの説明を原稿用紙に書き始めるわけです。具体的には、どういうことかというと・・・(以下次回)
ドクターです。今日は土曜日。明日が試験。最後の追い込み治療を行おう。
説明と論述の違い。これを今年の最後の治療にしましょう。情報処理試験の論述で最も大事なことの一つなんです。論文塾では、上記テキストを使って短文演習をするのですが、当然、受講生はいきなりかけないからテキストのネタを見ながら書いてもらいます。そうすると、多くの人がこのネタを書き取りしてくのです。テキストのネタは箇条書きですけど、それでは文章としていまいちだから、つなげて書いていくのですね。たとえば、プロトタイプの問題では、以下のように書いてくれます。
<塾生の解答で多いパターン>
プロトタイプとは、システムの(部分的)試作品を作り、ユーザーからの要件を抽出や外部仕様確認、性能評価などに利用することであり、本番流用型と使い捨て型がある。早期にニーズを確定できるメリットがある。また、プロトタイプは必ず動く必要はない。ただし、作るにも時間がかかるので、あまりやるとかえって時間がかかってしまう。これらを考慮して最適化をしながら実施することが不可欠となる。
ちなみにこれで186字。200字以内だからこれで字数は問題ない。しかし、これでは×です。これはプロトタイプの一般的特徴などを説明しているだけ。これが説明です。
問題を読んでほしいのですが、この問題の主旨はプロトタイプの一般的特徴を求めているのではなく、「あなたはプロトタイプは有効という立場で、有効だということを読み手に説得する」文章を書いてほしいだけなんです。ただし、その中には、プロトタイプは何か、メリットは何か、デメリットは何かを入れた上で論述しなければなりません。その場合、論述に「自分はプロトタイプが有効」という主張を論拠を述べながら展開して行かなくてはならないのです。その過程で、プロトタイプの特徴を上手く使っていくのです。
これは、まさに午後Uの論文試験の大事なところです。これがいくら言っても分かってもらえないのが実情。だから、論文塾で指導しないといけないですね。サイトで書いても、書籍で書いても、よく分かってもらえない。一番大事なことなのですけどね。最後になりますが、ドクターは上記のように書かれたものをどう修正してあげるかを紹介しておきます。これが今年の最後の指導です。
(明日の夜は試験の心得等メンタルな話題をアップしようと思います。)
要件定義、外部設計など、ユーザからの要件抽出や確認が必要なフェーズにはプロトタイプが有効である。システムの試作品であるプロトタイプを作ることで、ユーザーに具体的な操作イメージなどをもたせることができ、早期に要件を確定させる効果が期待できるからである。ただし、完璧なものを作ろうとするとコスト増の懸念もあるため、利用目的を明確化した上で全体計画に影響を与えない考慮が欠かせないと考えている。
H15.10.18 AE初心者はどうすればよいのか? 終了

Copyright ©2000 :2003 OFFICE A-RON
all right reserved