
院長の処方箋
5月17日(金) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・

ドクターエーロン院長です。まだ,本格的クリニックオープンには時間があるのだが,思いついたのでペンをとってみた。
私は,クリニックを開業し,多くの患者を治療してきたことで,より多くの患者から相談を受けるようになった。中には「うーん」というのもあるのだが,「なるほど,そうかもしれない」と考えることもある。
まあ,相談というものは面白い。相談するほうは必死で,真剣さが伝わる。そんな人ならぜひとも力になってあげたいと思う。
ところで,私への相談で多いのが「いつも上の決めたことを上の言うとおりにやるだけなので,工夫したネタがない。どうすればよいでしょう?」というものだ。「患者たちのためいき」にも投稿いただくし,ダイレクトにメールで相談されることも多い。
午後U論述はチーフクラスの力量を見るもので,「課題が発生した場合の工夫」や,「問題が起きないように工夫した経験」を要求される。工夫した経験がない場合は,書くことに困る気持ちはよくわかる。無い物はない。無いネタでは論述などできないのである。
このような「工夫欠乏症・レベル5」の患者は,問題文に
「あなたの工夫を具体的に述べよ」
と書かれていた時点で心臓が止まっているはずだ。午後Uの開始時間は午後2時くらい?だったと思うが,秋の本試験では,全国で多くの心臓が瞬間的停止(いわゆる心臓瞬断)状態となっている。
「工夫した経験」がない患者が「工夫について書き,合格する」ために,方法がないわけではない。それには,いくつかの方法が…(以下次回)
5月20日(月) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのA

ドクターです。前回は「工夫した経験」がない患者が「工夫について書き,合格する」ために,方法がないわけではない。それには,いくつかの方法が考えられる・・・というところで終わっていたと思う。早速続けていこう。
1.合格レベル論文を暗記し,当日に暗記した論文テーマと同じものが出ることを祈る。
この場合,できるだけ多くのテーマの論文を暗記することがよい。そのほうが当たる確率が高くなる。
実はこの方法はまじめな理論であって,ふざけているわけではない。なぜなら,
@AE論文は同じテーマが繰り返し出題される。
Aこの方法で合格した人が多い。(失敗した人の方が断然多いが・・・)
Bプロの論文講師はこれを指導している(そういう方も多くいる)
実はこの方法は「合格する」には理に適っている。しかし,断っておくが,私はこの方法で合格しても本当のSEの実力とは思っていない。(当たり前だが)
「合格するためにはこの方法もある」といっているだけで,これを積極的に勧めるつもりはない。もし,どうしてもこの方法がよいなら,助言してもかまわないが,本当にSEとして実力をつけるには,他の方法で頑張らなくてはいけない。合格したが,使えないSEは増やしたくない。
とはいうものの,合格はやっぱりうれしいものだ。横綱という名が強い力士を作るように,試験に合格したらそれに合う力量を目指して欲しい。合格はモチベーションがあがる,自己啓発にさらに励む気持ちが強くなるという効能もあるので,先に「合格」があってもかまわないとも思う。とにかく,最終的によいSEに育ってほしい。では,具体的な方法を・・・(以下次回)
5月27日(月) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのB

暗記方式ともいうべきこの方法は,世間のいわゆる「論文講師」も利用しているらしい。できるだけ多くの合格レベル論文を暗記し確率に懸ける。なるほど,経験がない人間でも合格できる方法ではある。
ただし,この方法を実現するためには,「多くの合格レベル論文」が必要だ。
そこで,世の講師達は,合格レベル論文集を密かに作っているらしい。でも自分で常に書くのは大変ということもあるようだ。
そこで,今回の「AE合格論文集」の著者を募ったときに,「よい企画だ」と快く参加してくれたようである。だから,この本はどちらかというと講師達テキストとして編集させてもらっている。
合格論文集は,多くの著者の方に執筆していただいたが,当然,編集時に芦屋広太が何度も読み込み,細かいところまで注意して編集した。
読んでもらったら分かると思うが,論文対策本というよりも読み物として面白いと思う。いろいろな方(当然,システム開発の中心人物となっておられた方々)が書いておられるので,経験が深く刻まれている。
「ああ,こんなときはこうするのか!,なるほど,こういう工夫をしているのか!」という工夫が多くちりばめられている。
合格レベル論文が読めるのは,@経林の過去問題分析,ATACの論述式徹底対策(だったと思う)Bアイテックのテキスト(ちょっと,論文例としては,とっつきにくいかも)BリックのAE合格論文集
となった。この中から好きなものを選んで読みこむとよいだろう。
ところで,ある掲示板の投稿で,「論文の書き方を学習しても論文はかけない。合格論文を読まなくてはかけない」と断言している教育機関がある旨の書き込みがあったらしい。
「本当か?」と疑う。論文の書き方が分からず,模範論文を読むだけでかけるのか?では,模範論文をたくさん読んだ人間が合格するのか?
そんなことはない。論文の書き方は重要である。
その証拠に,論文の書き方を教えたら,合格した患者を私は多く輩出している。合格論文集を世に出したのは最近だから,その前は,論文の書き方しか教えていない。
これを教えることで,私は「合格させているという事実」をもつ。
一面的な法則を断言してほしくないと思う。(以下次回)
6月3日(月) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのC
前回は,はなしがそれてしまった。では,次の方法を紹介しよう。
2.暗記しないまでも,論文ネタをたくさん用意し,論述のテクニックも駆使する。
最初の方法は,論文としてのネタ,論述構成などすべての要素をコピーした方式だ。したがって,本番試験でちょっでも違う観点で出題されると対応できないデメリットがある。
この場合は,問題を見た瞬間は「あたった!」と喜ぶが,書きはじめて合わないことにきずく。きずいた時には手後れの感がある。病気がゆっくり進行し,手後れになる感覚に似ているのかもしれない。
20本の模範論文を暗記しても,出題されなければ苦労は水の沫になることを理解して欲しい。当たればラッキーだが,当たらないことが多い。但し,昨年のクリニック退院者の1人は,当クリニックの予想を信じて関連論文をほぼ暗記したようである。結果合格したが,このようなことはめったに起こらない。たまたまである。
このように,暗記方式は懸けの要素が強い。それでも運にかけて選択するなら,それを実現できる書籍を探し,使って欲しい。
このような方法でなく,もっと臨機応変な方法を習得したい患者には,よい方法がある。これには,2つ必要なことがあって,一つは「論文の書き方」,2つ目は,「論文ネタ」である。
「論文ネタ」は,システム開発を上手く進める手順や法則,格言みたいなものと具体的工夫,それから課題が発生した場合の対処手順というところが該当する。
これらの素材(ネタ)を「論文の書き方」で合格論文に仕上げるという具合だ。
「論文の書き方」は普遍である。いつでもこの書き方で対応できる性格のものだが,「ネタ」は違う。出題テーマ,設問に応じて臨機応変に変えていかなくてはならない。「論文の書き方」はハードウエア,「ネタ」はソフトウエアと言えるかもしれない。では,これをどういう形で習得するのか。実は…(以下次回)
6月5日(水) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのD
まず,「論文の書き方」から考える。実は,「論文の書き方」はこのサイトが「アプリケーションエンジニアの論文テクニックとネタのあるページ」という長い名前だったころ(2年前)講義していた内容そのままである。古くからの患者は,懐かしさとともに思い出すと思う。
残念ながら,このコンテンツは今のサイトにはない。芦屋広太博士に頼んで,本(はじめての午後U論文攻略ゼミ(経林書房))を書いてもらったからである。したがって,この本を読んでいただければ,「論文の書き方」は身につく(と思う)。
残るはネタである。実は,ネタが大事といいながら,このサイトではネタを大量に用意することができなかった。(それでも,はじめての午後2には多くのネタを掲載してもらっているが…)
昨年より,添削中心サイトにしてしまったので,ますますネタを紹介できなくなった。
でも,責めないで欲しい。ネタを紹介するのは案外難しいものである。唐突にネタだけ紹介しても読んでいる方は(???)となってしまう。やはり,設問があって始めてネタをどう書くかを解説しないといけないことにきずいたため,ネタについてあまり紹介できなかったのである。
しかし,喜んでほしい。アプリケーションエンジニア合格論文集には,ずいぶんネタを練りこんでいる。これを抜き出して抽象化した概念に昇華し,自身の経験と融合させることができるはずだ。これができれば,合格も夢ではなくなる。
具体的には,どういうことか?それは・・・(以下次回)
6月10日(月) 「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのE
Drエーロンです。前回はネタの拾い方の途中までだったので、続きを紹介することにしよう。
●テーマごとに、模範論文からネタをひろう。
模範論文を手に入れて、テーマごとにポイントと工夫点をまとめてみよう。自分で実施することが大事である。何が工夫で何がAE的考えかをこの作業のなかから体得してほしい。
しかし、患者の中には、そもそも、AE的考えやAE的工夫がどういうことか分からない人がいるに違いない。そのため、少しだけヒントを差し上げよう。
たとえば、昨年には、「稼動中システム保守」に関するテーマがあった。この問題を読むと分かるが、保守といってもシステムテストのテーマだった。
つまり、@稼動しているシステムのA保守案件で必要なBテストの考慮点が論述の中心になるのである。
一般的に、「テスト」に関するテーマであれば、テスト計画の考え方が重要で、フェーズは当然システムテストである。(AEが考えるテストといえばシステムテスト・・・要件定義の裏がシステムテストで、当然AEのステージである)
したがって、昨年の「稼動中システムの保守」の合格論文は、
@稼動しているシステムを変更し、機能をバージョンアップする
A@の特徴を考慮したシステムテスト計画と、効率的に目的を達成するための工夫
が書かれているはずである。では、その計画と考え方と工夫とはなにか?
しかしながら、これが分かれば苦労しない。分からないから合格できないのであろう。でも、これをまず自力で考えなくてはならない。一生懸命考え、自分の答えを搾り出した上で、合格論文集を読んでほしい。
苦労した分だけ、合格論文集に書かれているそれらのことが、宝のように立体的に見えるはずである。おそらく、合格レベル論文には、以下のエッセンスがかならず含まれているに違いない。このようなエッセンスを理解できれば、合格論文に仕上げることも・・・(以下次回)
6月12日(水) そのF・・・論文集から工夫のスケルトンを拝借しよう!

Drエーロンです。今日から梅雨入りである。鬱陶しい季節の到来だ。週末が雨になることも多くなってくるので、そろそろ秋試験の論文準備を進めたほうがよい。では、早速続きを書くことにしよう。
昨年秋の「稼動中システムの保守」に関するテーマでの設問は、以下の通りだった。
<設問ア>
@システムの概要
A本番環境とテスト環境の差異
<設問イ>
@修正プログラムの機能テストをどのように行ったか、工夫した点を具体的に述べよ
A性能テストにおいて、本番環境とテスト環境の差異をどう補ったか、工夫した点を具体的に述べよ
Bリリース作業で確認した点を簡潔に述べよ。
<設問ウ>
@評価
A改善点
また、問題の主張とキーワードは、以下の通りだった。
・稼動中のシステムにおけてプログラム変更を行う場合は、本番稼動しているプログラムに影響を与えないようにする。
・そのために十分なテストを行う。
(以上総論)
イの@・・・(設問イの@の要求事項)
機能テストでは、修正部分を効率的にもれなく確認するために以下を検討する。
→テスト範囲。テストデータ、本番データ利用など、データの作成方法、テストツール、テスト結果の確認方法をよく考えるべきである。
イのA(設問イのAの要求事項)
性能テストでは、本番とテストの環境違いを意識し、必要な場合は端末シミュレータも検討する。
イのB
・リリース前後には、漏れがないこと、世代誤りがないことを確認し、稼動状況もチェックする必要がある。
ここまで整理したら、ネタを考えて書いていくのが普通だが、ネタがないと困る。そこで、論文集を利用してネタを自分のものにしてしまおう。ただし、まったく同じネタを暗記するのではなく、そこでのネタ(工夫)を抽象化し、どの類似論文テーマが出題された場合に転用できるように準備をしなくてはならない・・・(以下次回)
7月29日(月)「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのGネタを拾う。

Drエーロンです。途中で2名の治療が入ったので,こっちのコラムは1.5ヶ月ぶりだ。この2名の添削を最後に,当面このサイトでの添削治療はしないつもりだ・・・これには,少し理由がある。
ある会社や団体が有料で行っているサービスを,インターネットなどで無料で行う場合,ざまざまな問題が発生したり,発生しないまでも,人間関係にヒビが入ることもある。素人の時はよかったのだが,活動が頻繁になり,団体の活動(雑誌,書籍,公演)が多くなっていくと,それらのサービス主催者との関係がややこしくなってくるのだ。これを理解してほしい。
ということで,つづきだ。
前回は,
「論文集を利用してネタを自分のものにしてしまおう。ただし、まったく同じネタを暗記するのではなく、そこでのネタ(工夫)を抽象化し、どの類似論文テーマが出題された場合に転用できるように準備をしなくてはならない」
という話をしたと思う。たとえば,
昨年秋の「稼動中システムの保守」に関するネタは,論文集では,以下の通りだったと思う。
<設問ア>
@システムの概要
→ネタという概念ではないが・・・
◆保守対象のシステムがキーワードなので,保守の頻度が多いか,小さいかがポイントになる。定石は,保守が多いことだろう。そのほうが大変なシステムで,苦労してがんばったという雰囲気が醸し出せる。
A本番環境とテスト環境の差異
→ネタという概念は難しいが,基本的には,本番環境よりもテスト環境が小規模というのが定石となる。
そもそも,本番よりもテスト環境が優れているケースは少ないし,このようなケースは,設問イに書くことがなくなる。したがって
ここは,「本番よりテストは小さいと」書くことがほぼ決まっている。
注意すべきは,ある程度詳細に書くことである。LANの大きさ,クライアントの数,サーバの数,線の太さなどである。なぜなら,設問イでこのあたりのことをある程度詳しく記述していく必要があるからだ。設問イと同期が取れていない設問アは,
「魂がない設問ア」
となり,採点者に無視される。少なくとも,芦屋広太が採点者であれば,確実に無視するはずだ。つぎに,設問イなのだが・・・(以下次回)
8月5日(月)「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのH設問イのネタを拾う。

ドクターです。前回の続きです。設問イにいってみよう。
イの@・・・(設問イの@の要求事項)
機能テストでは、修正部分を効率的にもれなく確認するために以下を検討する。
→テスト範囲,テストデータ、本番データ利用など、データの作成方法、テストツール、テスト結果の確認方法をよく考えるべきである。
イのA(設問イのAの要求事項)
性能テストでは、本番とテストの環境違いを意識し、必要な場合は端末シミュレータも検討する。
イのB
・リリース前後には、漏れがないこと、世代誤りがないことを確認し、稼動状況もチェックする必要がある。
設問イには,3点の要求事項があることはわかってもらえるだろうか?一番目は機能テストで,修正部分をもれなく確認するための工夫,2番目が性能テストで,本番とテスト環境の違いを克服した工夫,3番目は,本番リリースの際に,登録(リプレイス)漏れ,世代誤りを排除するための工夫,そして,本番稼動チェックである。
この出題の設問イでは,少なくとも,この3つの点において,工夫を書かなくては合格論文にはならないことをよく理解してほしいものである。この3テーマにネタが必要となるのである。では,ネタ探しだ。ネタ探しには,これもまた出題文のキーワードやヒントがあるので,これをすっかり拝借すればよい。しかし,これはあくまでヒントなので,最終的なネタはあなた自身で考えなければいけないことも理解してほしい。
では,まず1番目のネタです。
機能テストでは、修正部分を効率的にもれなく確認するために以下を検討する。
→テスト範囲,テストデータ、本番データ利用など、データの作成方法、テストツール、テスト結果の確認方法をよく考えるべきである。
ネタは問題文から導くのがセオリーだから・・・・
@テスト範囲で工夫したこと
Aテストデータで工夫したこと
B工夫するために本番データを利用したこと
Cデータの作成方法で工夫したこと
Dテストツールで工夫したこと
Eテスト結果の確認方法で工夫したこと
これらを考えていけばよい。
ここで注意したいのが,このシステムは「稼動中システムの保守案件開発」である点だ」
なぜ,出題者が,新規開発でなく,稼動中システムの保守のテストをテーマにしてのかよく考えてほしい。
わざわざ,保守にしたということは,保守には,新規開発とは異なる留意点があるということなのだ。分かるかな。
それは・・・(以下次回)
8月12日(月)「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのI出題者の意図
ドクターです。前回の続きを話そう。わざわざ,保守にしたということは,保守には,新規開発とは異なる留意点があるということなのだ。それは,うまく動いている既存システムへいかに悪影響を及ぼさずに新規機能をリリースするか?ということである。つまり,デグレードを引き起こさないように工夫した点が大きなポイントになるわけだ。そしたら,これには「レグレッションテスト」の工夫がネタとして登場しなければならない。ネタの前には,まず主張。
「稼動中のシステムへの保守作業では,デグレードを起こさないことが大前提となる。このためには,レグレッションテストを十分に行い,保証を取る必要がある」
次に,「レグレッションテストのやり方と一般論」
「レグレッションテストのポイントは,データ種類と検証方法である。デグレードは既存ロジックのどの箇所で発生するかを特定するのが難しい。したがって,大量のテストデータが必要になり,検証も時間がかかる。そこで,このテストをいかに効率的に実施できるかがポイントになる。」
次に,「あなたの工夫と論拠」が必要になるのだが,あなたはどのように書けばよいか分かるだろうか?(以下次回)
8月26日(月) ちょっと別件「某掲示板の書き込みについて・・・今年の予想は自分たちで十分できるのでは?」

ドクターです。先週は夏休みであった。兵庫県芦屋から東京まで550KMを自家用車で往復したが,結構疲れてしまった。患者の皆さんはどういう夏を過ごしただろうか。論文病の克服に時間を使っているか。それとも単に遊んでいるのか。準備と絶え間ない治療が活きてくるのは間違いない。だから,気を引き締めてがんばってほしい。
ところで,某掲示板に院長のことと思われる書き込みがあった。内容は,「麻薬」だ。予想を頼りにしている患者さんが今年は麻薬が手に入らないのを嘆いているようだった。
確かに,今年は,麻薬を公開しないが・・・でも,よく考えてほしい。2年前,昨年は公開したのだから,今年も予想がつくと思う。一昨年,昨年と予想していたものの,まだ出題されていないものがあったはずだ。そんなテーマをどう考えるかだと思う。
ちなみに,もし,私が患者だったら・・・このサイトの麻薬を2年分眺め,どうして院長が予想したきたテーマが的中しているのかを分析するだろう。そして,予想していたのに,まだ出題されていないテーマはおいしいと思うはずだ。まあ,皆さんの考え方次第だと思うが。
ところで,予想の考えかたや今後の出題ぺターンは,「はじめての午後U論文攻略ゼミ」のAE編,「AE合格論文集」にも書いてある。クリニックに通っている患者さんは,この2大薬をもっているだろうから,これを読めばよそうができると思う。(以下次回)
9月2日(月)「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのJ工夫の入れ込み
ドクターです。論文塾が大阪で開催されました。来週は東京での実施です。大阪では参加した皆さんが口々に言われていたことに「ネタを用意するのが難しい」というのがあった。論文の構成は皆さんすぐできるようになるのだが,肝心のネタが思い出せないことにつらさを感じていたようだ。ここを強化したいと言っておられた。
そうだと思う。ネタが大事だ。AEの論文はネタが命。ネタがあれば,あとはかけるのだが,ネタを整理しきれないで本番に臨む方が多いのだ。ネタを準備しておくことをお勧めします。
では,「保守のシステムテスト」に戻ろう。前々回の話のおさらいだ。
************************
<論文問題の特徴からどの工夫を入れ込むか>
・「保守には新規開発とは異なる留意点がある」
↓
・「うまく動いている既存システムへいかに悪影響を及ぼさずに新規機能をリリースする」
(デグレードを引き起こさないように工夫した点)
↓
「レグレッションテスト」の工夫
「プロダクトリプレイス」時の工夫(登録作業,走行確認)
************************
<解答論述への取り込み>>
書き方は,
@問題主張の繰り返し(引用)
Aキーワード説明
この2つの一般論を書いた後,あなたの工夫につなげていくことで行う。
************************
解答論述の構成は,以下のようになるはずだ。
2.テストの留意点について
2−1 機能テストの実施内容と工夫
(1)レグレッションテスト
稼動中のシステムへの保守作業では,デグレードを起こさないことが大前提となる。このためには,レグレッションテストを十分に行い,保証を取る必要がある。レグレッションテストのポイントは,データ種類と検証方法である。デグレードは既存ロジックのどの箇所で発生するかを特定するのが難しい。したがって,大量のテストデータが必要になり,検証も時間がかかる。そこで,このテストをいかに効率的に実施できるかがポイントになる。そこで,私は,本番データ使い,ツールで機械的に比較を行うことにした。
@本番データの抽出の工夫
私は,テストケース作成時の作成したレグレッションテストケースを使い,データの抽出プログラムを作成し,使用することにした。レグレッションテストで,本番データを使う場合は,網羅率を考慮しなくてはならない。今回の保守対象システムの本番データは大量に存在するが,同じケースを通るデータしかなければ,十分なレグレッションテストができないからである。
そこで,検証すべきケースにすべて番号を付与し,そのケースを抜き出すプログラムを作成し,抜き出したケースを消しこめるようにした。どうしてもテストできないケースは手入力でデータを作成する必要があったからである。当然,本番データの顧客情報部分は架空のものに加工する考慮も行った。
結果・・・(以下次回)
9月17日(火)「工夫した経験」のない(という)患者は・・・そのK「最終回」
ドクターです。論文塾のセミナーも終わり,第1回目の添削も終わって,参加された患者の皆さんに返送したところだ。
この2週間は論文塾で忙しく,HPの更新ができなかった。楽しみにしている常連患者の方々には申し訳なかったと思う。
しかし,論文塾ではいろいろな収穫があった。論文治療の進歩にとっては非常に有意義かつ,今後の処方に活かせるデータを得たように思う。それについては,次からはじめるコラムで紹介していきたい。
では,続きである。前回は・・・
結果・・・で終わっている。そこで,結果から書いていこう。論文では,以下のリズムで書いていくことが必要だ。
@あなたの主張(一般法則)
⇒私は,○○においては,△△が必要と考えている。
A論拠(つまり理由)
⇒なぜなら,○○が,××で,××は△△において有用である。ならば,○○は△△であるからである。
B実施した具体的工夫
⇒このため,私は以下の3つを行った。
1.□□した。
2.●●した。
3.▲▲した。
B結果
⇒,結果,私の想定通りに,実施することが可能となった。(実際の論述では,もっと詳しく書く)
この保守ネタの場合も,このリズムになっていると思う。分かっていただけるだろうか。しかし,残念ながら,これができない患者が結構多いことを,今回の論文塾で知ってしまった。どうも,論述のリズムが醸し出せない患者は多いようなのである。
工夫ができないと嘆く患者から,このコラム連載が始まった。だいぶ解説してきたので,このへんで終わりたい。最後に,今回の論文塾で判明したことを教えてあげることにしよう。ずばり・・・
「ネタがない。論述にリズムがない。」
こういうことだ。つまり,書くネタに乏しく,論述のリズム(説得力)に欠けるからいわゆる「作文」になっている患者が多い。これが病巣だ。そういう意味では,このコラムによる処方はぴったりだったと自負している。もう一つ面白いことを教えよう。
「模範論文を書いて暗記している方は,しらずしらずのうちに文章が綺麗に,論文らしいものが書ける」
これは,面白い事象だ。つまり,よい文章を書いて覚えれば,知らないうちに脳がそれに類似した文章を書こうとしているらしいのである。昔,国語の授業で,名作を書き写したり,そもそも写経というものがあるが,実は理にかなっていると思う。
書くことで,脳が覚える。そうすると,違うテーマで書いたときも,綺麗な論述ができるのである。最後に,以下の処方箋で,このコラムは完了する。これが,皆さんに共通している処方箋なのだ。
<処方>
@論文ネタを多い用意せよ。
⇒合格論文集から,ネタを広い,ネタ帳を作成し,書いて書いて覚えよう。
⇒いっそ,合格論文を3回以上書き写し覚えてしまえ。(写経方式)
A論述のリズムを理解せよ
⇒英伊駄目男さんの治療を復習し,説得力を身につけよ。
⇒これも,合格論文を脳に覚えさせてしまえ(写経方式)
(処方完了)

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